BLOG 世界の都市と鉄道

YAHOO BLOGの「世界のニュース時評}(2009-2019)と「経済投資市場情報を多言語で」(2018-2019)の中から写真付きの投稿のみ選んでこの、はてなブログに移行させました。

シュメール語の「バビロン」は、アルメニア語で解読できる!?

(以下、YAHOO BLOG  The Eschatologist (Yahoo Blog版) 2015/2/1記事からの転載 Eschatologistとは世紀末をテーマとする神学者のこと) 

 

「そして一つの言語があった」(アルタシェツ・アンドレヴィチ・アルツルニ著)を読んでいるが、その8ページめに面白いことが書かれていた。シュメール語でバビロンのことを カディンギル と呼ぶが、この名称を3つに分解すると、アルメニア語で意味をなすというのだ(筆者注:古代アルメニア語でも現代アルメニア語でも同様)。ka din gir (ka: アルメニア語で「ある」。英語で言うと、be available. there is din=tun アルメニア語で「家」 gir=hayr アルメニア語で「父」 属格はhor) を日本語に訳すと、「父の家がある」という文章に相当する。アルメニアの学習深化も欠かせないと思った次第。


以下、1月2日にFACEBOOKに書いた記事:

12月29日にナウカに行ってみて、アルメニアへの興味を再燃させるとても興味深い本を見つけて購入しました(ルーブル暴落のせいか、安く買えました)。その本は、ロシア語の題名を訳すと、「そして一つの言語があった」(アルタシェツ・アンドレヴィチ・アルツルニ著)で、題名の通り、バベルの塔よろしく、世界の言語はひとつの言語から枝分かれした(その言語が印欧祖語なのかは、深く読む必要があり)、そしてアルメニア語は初期に枝分かれしたため、世界各地の言語(ウェールズ語バスク語・・・)にアルメニア語の痕跡があるといった事が書かれています。言語学の議論だけでなく、メンデレーエフの周期律表に替わる元素周期の樹木とか、アルメニア教会の寸法に潜む黄金分割のような周期性といった建築の議論、火薬とアレクサンダー大王の遠征の話、1970年頃の高性能爆弾の開発など、幅広い(トンデモ本の一歩手前)知識に裏打ちされた本です。深読みした後も依然として興味深い本・内容のある本であることが判明したら、皆様に紹介したいと、思っています

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「そして一つの言語があった」(アルタシェツ・アンドレヴィチ・アルツルニ著)