ダビデ王の棺の中身は?
(以下、YAHOO BLOG The Eschatologist (Yahoo Blog版) 2018/3/12記事からの転載 Eschatologistとは世紀末をテーマとする神学者のこと)
最近、イスラエルに行って来ました。立ち寄った観光スポットのひとつに、シオンの丘、ダビデ王の墓があります。
ここは、男女に分かれ、男性はキッパーというユダヤ教徒が礼拝時にかぶる帽子を借りて頭に装着し、ユダヤ教超正統派の方々と共に祈る部屋です。この写真「ダビデ王の棺」は、「やりすぎ都市伝説」など日本のテレビ番組でも取材して紹介されました。イエスの時代よりもずっと以前のダビデ王の棺がこんな立派なものであるというのは、私にとって信じがたいことでした。現地のガイドの方の話だと、エルサレムがイスラム教徒に支配されていた時代に、この棺はセメント(あるいは相当物)で封じられてしまっていたそうです。エルサレムの支配権がユダヤ側に移ってから、この封じられた箇所を破壊して中を調査したことはあったそうで、そのときは、棺の中にはご遺体は発見されず、棺の底から、より古代の遺構(シナゴーグ)の存在が確認されたそうです。まだまだ未解明の謎に包まれているエルサレムです。